HOME » 人財育成資料室 » 研修虎の巻 » 補足コラム第一話「コロナショックと企業の人材育成の変化について①」

補足コラム第一話「コロナショックと企業の人材育成の変化について①」

牛田:「『研修虎の巻』本編で研修企画をめぐる大きなプロセスのお話がいったん終了しまして、次のテーマに入るまでの間にいくつかお聞きしたいことがあるんですけど」

 

長谷川: 「なんでしょう?」

 

牛田:「新型コロナウイルスの影響で、企業側は新入社員研修を始めとした集合研修が開催できず、困っているという報道を見ました。また、研修をオンラインで行う企業も増えてきている、と伺っています。アフターコロナの時代の人材育成とか採用はどうなりそうだ、みたいな部分で長谷川先輩に語っていただきたいと思いまして」

 

長谷川: 「急に言われるとやりにくいですね…。仕事のやり方もテレワークがだいぶ普及してきているみたいですし、確かにビフォアアフターでいろいろと変化しそうですよね。とはいえ、今回の新型コロナウイルスの影響はあまりにも予想不可能かつ突然のものだったし、大きな変化が今でも進行中だと思っています。ですので、このお話はあくまで私見ってことでお願いします」

 

牛田:「承知しました。いきなりで恐縮ですが、これからアフターコロナの人材育成とか採用はどうなるんでしょうか」

 

長谷川: 「個人的に気になるのは、採用関連だと再び就職氷河期が来るのか、来ないのか。また、9月入社の話題も本気で検討されていましたね。結局今年は見送りになりましたが、この話が今後も検討されて正式に9月入社が採用されたら、たぶん企業の採用の形も大きく変わるでしょうね」

 

牛田:「どういうことでしょうか?」

 

長谷川: 「まず、9月入社と4月入社の両方が走る形だと、これまでのメンバーシップ型採用よりはジョブ型採用のカラーのほうがスムーズにいきそうですよね」

 

牛田:「なるほど~、企業の中に『学年』を形成する考え方が弱くなる、という予測ですね」

 

長谷川: 「とはいえ、ジョブ型採用であっても、多くの企業で新卒をどう現場に馴染ませ、どう仕事を覚えさせていくかという基本的なところで苦労されています。仮に新入社員が知見と適性がある仕事に就いても、やっぱり何らかの育成施策やOJTをやらないとなかなか戦力化できないのが現実、ということがはっきりしたように思えます」

 

牛田:「そうなんですか?それは日本企業がジョブ型採用に慣れてないからであって、今後解決するんじゃないでしょうか」

 

長谷川: 「私も、ジョブ型採用しても新卒がすぐに戦力にならないことは日本企業の構造的な欠陥かと思っていたんですが、どうもそうではないらしい。2013年~2016年ころに出たアメリカの雑誌(●シントン●ストとか)を見ていても、『新卒は経験を積まないとすぐには使い物にならない』と発言している経営者はかなり多いんですよね。なんにせよ新人は経験を積ませてトレーニングしないとすぐには役に立たない。そこに、今回のコロナウイルスの影響でテレワークが増加して、重要な部分の仕事を覚えることができなくなっている、というのが実情だと思います」

 

牛田:「そうなんでしょうか?テレワークの普及とかオンラインの普及とかで、『もう立派な事務所にお金をかけるのは無駄だ』なんてことを言っている人もいるってニュースで見ましたよ。大手某社も本社機能を地方に移すって話してましたし…。仕事のやり方が変わって人の育て方、採用方法もこれから変わっていくのではないでしょうか?」

 

長谷川: 「そこもまた、まさに議論の的だと思います。テレワークで仕事ができる人ってどういう人でしょう?牛田さんは『サザ●さん時空』の新入社員っていう設定ですよね?」

 

牛田:「すみません、もうかれこれ1年近く新入社員やってます…。永遠の22歳です…」

 

長谷川: 「じゃあ、牛田さんはテレワークで仕事を覚えられます?一人でも仕事をバリバリ進められる?」

 

牛田:「うーん、作業的なことは家でもできますけど、判断が要る業務とかお客様との折衝でクイックレスポンスが要る場面では先輩の助けがないと厳しいですね」

 

長谷川: 「仕事のやり方や業務形態による違いはありますが、テレワークでできる仕事ばかりじゃないし、テレワークできる人ってある程度仕事の判断も自分でできて、自分のペースで仕事をセルフマネジメントできる『中堅社員』位だと思うんですよ。新入社員や若手社員は仕事を覚える場が必要。ベテラン社員や管理職、経営者は家にいたらお客様も会社も見えなくなる。だから事務所という協働、共同の場が必要だと思うんですよね」

 

牛田:「うーん、言っていることは分かりますけど…。でもテレビとかで言っていることの正反対だし、古いんで受け入れにくい部分ありますね。新しい時代の新しい働き方に適応しないといけない、みたいなこと仰ってる専門家が多いですよね?」

 

長谷川: 「まあ、新しいやり方で成果を出しているところはまだ一部だし、本当に評価されているとは言い切れないと思うんです。世間は旧来のやり方の長所は見ないことが多いからね…」

 

ポイント!:テレワークはできる人とできない人がいるから、まだまだ事務所という場と機会で人が育つ、という考え方は捨てきれない!

関連するカテゴリーの記事

社員研修・人財育成に関するご相談はお気軽に。

お電話でのご相談はこちらまで 03-5283-7480 受付時間:9:00~17:30
お問い合わせフォームでのご相談

最新セミナー情報

研修体験セミナー/研修企画相談会のご案内

日時:(日)
場所:貴社会議室等、場所はご相談させていただきます

「研修を企画したいけど踏ん切りがつかない・・・」

詳細]