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9.マーケティング戦略立案における主要な考え方④

(4)イゴール・アンゾフの成長マトリックスと4つの拡大戦略

自社の商品・技術・サービスを市場で拡大していく戦略は4つの戦略パターンに分けることができます。事業戦略や商品戦略などの方向づけに活用することができます。

 

〔A〕市場浸透戦略

既存の市場において既存の商品をより多く提供する努力を行なうことで、事業を伸ばす戦略。

◆戦略オプション
マーケティングを強化して既存の市場で既存商品のシェア拡大(客単価アップ、リピート
率アップ)を図る。

 

〔B1〕市場開発戦略

新しい市場に対して、既存の商品を提供することによって事業を伸ばす戦略。

◆戦略オプション
①直接販売方式で市場の拡大を目指す。
②代理店販売方式で市場の拡大を目指す。
③オンライン方式に特化して市場の拡大を目指す。

 

〔B2〕商品開発戦略

既存の市場に、新商品を投入することによって、事業を伸ばす戦略。

◆戦略オプション
①顧客ニーズの変化・競合商品の動向を把握して既存商品のバージョンを上げる。
②新規技術による新商品を既存の市場に追加して投入し、事業の幅を拡大する。

 

〔C〕多角化戦略

新しい市場に、新商品を投入することによって、事業を伸ばす戦略。

◆戦略オプション
①水平型多角化戦略:既存商品と同じタイプの顧客に向けて、その既存商品と同じ技術
の応用で展開する戦略。
(オートバイメーカーが自動車の生産販売に参入)
②垂直型多角化戦略:同一商品の異なる生産段階に対して展開される戦略。
(自動車メーカーが内製化率を高める戦略)
③集中型多角化戦略:マーケティング・技術のいずれか、または両方が既存商品・既存
市場と連携している
(農機具メーカーが、建築機械分野に参入)
④集成型多角化戦略:マーケティング・技術のいずれもが既存商品・既存市場と連携し
ていない。
(鉄鋼メーカーがバイオ関連事業に参入)

 

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