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4.管理職の方針管理と日常管理

ミドルの管理職が役割責任を果たす基軸に「トップ方針や上位方針に基づき、自己方針を下位に打ち出し、打ち出した方針に沿って活動が成されているかを定期的にチェックし、修正していく」ことがあります。これが方針管理です。

この方針管理を考える際に悩みが発生します。それが、日常的に行っている管理と重複するケースがあるということです。「これは方針管理?日常管理?」という悩みです。

 

基本的には、「方針管理」とは、「経営ビジョンや経営戦略に基づき、環境変化に対応しながら企業の使命を果たすためにトップ方針を各部署に展開し、会社や部署が直面している重要課題を解決すべく、全社一丸となって取り組む経営管理活動」と定義づけできます。

「日常管理」とは、「各部署がそれぞれの部署の使命を果たすために行う日常的な業務を、効率的かつ効果的に実施する管理活動」のことと定義づけできます。

 

両者のポイントを対比、整理すると下表のようになります。

 

方針管理 日常管理
トップ方針を全社に展開し、全社が一丸となって行う全社的管理活動 担当責任遂行を管理することを主体とした部署的管理活動
経営環境の変化に対応した重要な経営課題を対象とするダイナミックな管理活動 担当責任を果たすために、日常的に繰り返される恒常的業務
経営環境の変化に対応する経営管理活動であるから改善活動が中心となる 担当責任を果たすための維持管理活動(仕事の標準化)及び改善活動の両面が中心となる
※ミドルの管理職にとっては、全社的視点での経営管理活動を部門の管理活動にブレークダウンする必要がある

 

方針管理と日常管理の関係性を例示すると次のような構図が成り立ちます。

 

方針管理
方針管理項目1 方針管理項目2 方針管理項目3 方針管理項目4 方針管理項目5 方針管理項目6■ 方針管理項目7■

管理項目1
管理項目2
管理項目3
管理項目4
管理項目5▲

 

●は共通管理項目になります。つまり、日常管理の対象項目ですが、当該年度の方針として取り上げられた項目に該当するため、方針管理の対象項目にもなっています。
▲は日常の管理項目です。
■は方針からの管理項目です。

このように管理項目を区分けしてみると、3つに分けることができます。
このことを管理職自らが明確にし、部下と共有化を図らなければ方針管理も日常管理も機能させることができません。

 

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