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9.管理職のリーダーシップ④

4.リーダーシップのスタイル 『SL理論』

ポール・ハーシーとケネス・ブランチャートが提唱した理論で、部下の習熟度や状況に合わせてリーダーシップのスタイルを変える必要があるというものです。

 

 

1)指示型リーダーシップ

高指示+低支援型でガミガミと細かく指示するスタイル。
主に新人やその仕事の経験が浅いメンバー向けの発揮スタイルです。
何について、何時、どこで、いかに、誰と行動すべきかを教示するもので、このスタイルの特徴はメンバーを課題や目標の達成に向かわせようとして一方的にやるべきことを指示・伝達し、そのやり方も細かく指図することにあります。

 

2)コーチ型リーダーシップ

高指示+高支援型ですが、指示と支援のバランスがとれているスタイルです。
ある程度仕事に慣れてきたメンバー向けの発揮スタイルです。
中程度から高めの指示的行動を使いますが、併せて部下をねぎらい、励ますことを忘れません。また、並行してその仕事の背景や意義の説明を行ったり、部下に質疑・確認のチャンスを与えたりします。平均以上の支援的行動をとります。

 

3)支援型リーダーシップ

低指示+高支援型で、メンバーを励まし、参画を奨励し、意見や提案を求めるというスタイルです。
主に、業務遂行能力は高いが自分で意思決定できないというメンバー向けの発揮スタイルです。
仕事の遂行能力は高いので、課題のやり方について詳しい説明はほとんど行わず、もっぱら褒めたり、励ましたり、あるいは仕事のやり方の決定に参画させるなどの支援的行動を多くとります。

 

4)委任型リーダーシップ

低指示+低支援型で、指示的行動も少なく、双方向コミュニケーションや、褒めたり、励ましたりする支援的行動も少ないスタイルです。
委任型は仕事を遂行する能力や意欲が高く、指向性や判断基準なども説明をする必要が無いようなベテラン向けの発揮スタイルです。
このスタイルでは、仕事のやり方について詳しい説明もしなければ、褒めたり、励ましたりといった促進的行動もとりません。メンバーの活動にほとんど介入しないで、成果の報告をしてもらうという関わりになります。

 

以上4つのスタイルを見てきましたが、部下の習熟度を測る際の注意点は「対象とする仕事・課題に対する習得度を測らなければならない」ということです。単純に社員としての経験が長いからで測ってしまっては、習熟度を適切に把握したとはいえなくなってしまいます。

 

 

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