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10.管理職として機能しているか⑤

5.実践化機能 

「寝ていて人を起こすな」という諺があります。自分は楽をして、他人にあれこれ指図するな、という意味です。どんなに立派な言葉もそれを発する人の普段の行いによって、受け止められ方が違ってくるものです。自分で泥をかぶろうとしない、率先垂範しない、言行不一致など、部下はシビアな目で見ています。

これと真逆なのが「管理職自身がただ忙しく立ちまわっている」という姿です。いわゆる多忙病、目先病の管理職の姿です。マネジメント行動の必要性を感じながらも、プレーヤー仕事への埋没状況から抜け出すことができないという状態です。特に近年は「放っておかれた」「育成してくれない」「指導してくれない」などで疎外感を生み、新人や若手の早期離職につながっています。要注意です。

 

実践化機能の基本の第一は、部下に「いい仕事をさせる」ためには、「うちの管理職の仕事ぶりを見習いたい、見習わなくては」という姿勢を持たせることが、やはり欠かせないということです。これが「実践化機能」の大前提となるといってもいいでしょう。

そして、次に重要なことは、「実践シナリオ」を作成することです。難易度の高いテーマであれば必須のことです。部下の意見やアイデアを引き出しながら、達成へのプロセスを描き統合することが必要です。この場合、部下の成熟度や能力に応じて、シナリオのキメの細かさを加減する必要があります。

そうして最後にヘルプです。部下にやり遂げさせ、成果を出させるために最善のヘルプを行う必要があります。
ヘルプとは単なる「手助け」ではありません、「やり遂げさせるための働きかけ」と捉えてください。具体的には、中間チェック、プッシュ、アドバイス、リコグニション(見守り効果)、ほめる、叱るなどです。ヘルプ上手の管理職になりたいものです。

 

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