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10.管理職として機能しているか④

4.コミュニケーション機能 

血液の流れが止まると、組織は壊死してしまいます。また、血液の老廃物が除去されないと、死亡につながりかねない重症に陥ります。

組織における血液は「情報」に他なりません。情報が「必要なところに、必要な時に、必要な量だけ」届かなかったり、歪んだ情報が行き交ったりするようになると、必ず組織はおかしくなります。組織の健康を維持するために、管理職はコミュニケーション推進のための「心肺機能」を果たすことが必要となるのです。

 

コミュニケーションの基本は、「正しく聴く」、「正しく伝える」ですが、それだけでなく「正しく加工する」、つまり誤解や混乱を生じさせないための工夫と部下の理解・納得の促進のための工夫が必要とされます。
ここで言う「正しく」は、単に「正確に」というだけの意味ではありません。「いい仕事をするために」の意味があります。そのための聴き方であり、伝え方であり、加工の仕方なのです。

管理職にとってこの3つが求められる代表的な場面が、方針や戦略の発表と統合の場面であり、部下の評価と能力開発の対話の場面でしょう。注意が必要なのは、こうした特別な場面だけ3つのことが発揮できていればいいというものではない点です。日常の職場でのコミュニケーションにおいて常に求められることなのです。

 

このスタンスがなければ、いくらコミュニケーションを促進しても成果は出ません。「自分の考えや想いを一方的に伝える、こちらの意図を理解しないのは部下の能力が低いから」「これまでの経緯はわかっているはずだから、いちいち細かいことは言う必要がない」などでコミュニケーション不全を発症することのないように自己チェックが求められます。

また、コミュニケーションにはフォーマルとインフォーマルがありますが、両者に同等の価値を置くことも大切です。どちらかを疎かにすると、シッペ返しがきます。
自分のコミュニケーションはどちらに偏りがちかを認識し、両方の活性化、健全化に努める必要があります。

 

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