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7.管理職のチームづくり②

3)チームビルディングの4段階

どんなチームも最初からチームだった訳ではありません。お互い初めて会った時は相手がどんな人間かも分からないところからスタートするのが普通ですが、それが段階を経て成果の出せるチームになっていきます。
成果を出せるチームになっていく過程が分かれば、意図的にそれを再現して、お互い知らない人間同士の集まりをチームに発展させていくことが容易になるはずです。

実は、多文化が交わる社会で、かつ企業のM&Aも活発で人の入れ替わりの激しいアメリカなどでは、実際にバラバラな状態から短時間でチームをつくることが求められる場面が多くあります。そこで使われるのがチームビルディングの手法なのです。そしてチームビルディングの理論として必ず出てくるのがチーム発展の4段階の考え方なのです。

 

全く知らない人間同士が集まって、それが成果を出せるチームになるまでの「4つの段階モデル」

1段階目:お互いの事を知らず、不安と緊張の関係。

2段階目:お互いに自由に意見を言い合えるようになってくる。そのため、意見の衝突も起きる。

3段階目:お互いの考え方の違いも含め認め合い、関係が安定してくる。

4段階目:仲間が思いをひとつにして、一つのゴールへ向かって進んでいける組織になる。

 

この発展段階の重要なポイントは、2段階目の「自由に意見が言い合える」段階で、「衝突が起きてくる」ところにあります。
衝突を避けようとして自由に意見が言えない環境では良いチームはつくれません。また、単に自己主張のぶつかり合いのままであっては、3段階目へ進むことができません。まず、活発な意見のぶつかり合いを恐れないことが大事になるのです。

このモデルを一つの指針として、今自分たちのチームはどの段階にいるのかを考え、「メンバーが思いをひとつにして、一つのゴールへ向かって進んでいける状態」を目指していくことができれば、それだけでもチームをまとめるひとつのきっかけにすることができます。

 

4)チームをつくる3要素

すべてのチームにはその存在理由にもつながる目的・目標(ゴール)があります。
開発チームであれば「新商品開発」であるとか、イベントチームであれば「〇〇イベントの成功」といったゴールがあります。

そして、その目的・ゴールへ向かう思いをひとつにしているということもチームにとって重要な要素となります。一般的に便宜上「チーム」と呼ばれる集団ではこの思いの共有がなされていないことが多くあります。素晴らしい成果をあげるチームではこのゴールへ向かう思いの共有がとても良くなされています。メンバーの誰もが熱い思いを持ってチームの成果を達成することを目指しています。

もう一つの大事な要素は、ゴールへ向かって思いをひとつしていける仲間がいるということです。一人ではチームになりません。当たり前のようですが、複数のメンバーがいるということがチームの機能で重大な意味を持っているのです。

チームに必要な3つの要素は、

①目的・目標を共有していること
②目的・目標のゴールへ向かう思いを共有していること
③一人ではなく、仲間がいること

です。シンプルに考えていいのです。

 

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