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7.管理職のチームづくり④

8)良いチーム環境をつくる

メンバーが「生き生き」と働ける環境づくりに腐心することも必要です。
具体的には、管理職は次の3点に継続的に取り組む必要があると考えられます。

・心地よい作業環境の整備
・前向きで自由な雰囲気づくり
・筋の通った規律づくり

 

①心地よい作業環境を整える

作業環境とは、パソコンなどの仕事道具やオフィスの備品、住環境のことです。
狭い部屋に押し込められたいと思う人はいないでしょう、好き好んで古いパソコンを使いたいと思う人もいないでしょう。作業の効率を上げ、メンバーのやる気を高めるためにも、できるだけ快適な環境を整備したいものです。

・コミュニケーションに必要な道具を充実させる
・個人スペースはできるだけ広く取る
・簡易打ち合わせスペースを用意する

などに着目してみてください。

 

②前向きで自由な雰囲気を創る

雰囲気とは、チーム全体で共有され、大事にされている心の持ち方のことをいいます。
雰囲気は、管理職の言動によって大きく影響を受けるので、特に注意する必要があります。

 

●前向きな雰囲気づくり

前向きな雰囲気づくりのために管理職がすべきことは、「ビジョンを生き生きと語ること」「迷うのではなく考えること」「前向きな言葉遣いを心がけること」の3つです。
まず、管理職は前向きなビジョンを語らなくてはなりません。順調なときはもちろんですが、苦戦しているときこそ、管理職の持つビジョンを生き生きと語って欲しいものです。
管理職も人間です。悩むことや迷うことも多くあります。しかしながら、メンバーには迷っている姿をなるべく見せないようにして欲しいものです。管理職がくよくよと迷っていると、メンバーに余計な不安を抱かせ、前向きな雰囲気も失ってしまいます。
管理職の前向きな言葉遣いも大切です。前向きな言葉を使うことで、前向きな雰囲気も広がっていきます。

 

●自由な雰囲気づくり

何よりも自由に発言できる雰囲気をつくることが重要です。つまらない意見だからといってメンバーの発言を遮ったり、頭ごなしに否定したりすることは避けましょう。
また、メンバーへの指示は、「こうしてください」というだけでなく、メンバーの意見(提案)を引き出すようにしましょう。「他によい案があれば提案してください」と付け加えることも大切です。

 

●愛着の雰囲気づくり

一体感づくりといってもいいでしょう。本当の一体感は一緒に汗を流すことでしか味わえないものです。メンバー一人ひとりがチームに貢献しているという実感が持てるように働きかける必要があります。

 

③筋の通った規律づくり

このシリーズの初回コラム(7.管理職のチームづくり①)にて案内しています
『有制の兵は無能な将といえど破る能わず 無制の兵は有能な将といえど勝能わず』
という諸葛孔明の言葉を再度思い起こしてください。

統制のための規律も生き生きしたチーム環境づくりには必要なのです。
ここでの規律は、チームが自律的に活動するために必要な最低限の約束事と捉えればいいでしょう。規律は雰囲気と表裏一体で、どちらが欠けてもいけません。自由闊達な雰囲気の中に一本筋の通った規律があるというのが目指す姿と言ってもいいでしょう。
スポーツにおいても、大きな目標を成し遂げるチームにはよい規律があるものです。
次の3つが重要な規律となります。

 

●成果を出すこと

仕事をする以上、成果を常に意識して仕事をすることが重要です。
すべての仕事には目的があり課題があり、そして成果につながるアクションがあります。その意識を持っていないと、時間だけが経ってしまって何の成果も残らないことになります。

 

●納期を守ること

納期を守ることは、約束を守ることです。時間を守れないルーズさは、いつか約束した成果を出せないという重大なトラブルにつながります。
中には、仕事の納期は守るのに、それ以外の納期は守らないという人もいます。例えば、会社の事務連絡に関して、期待した納期までに回答しないということがあります。納期を守らなかったら誰かが困るということに気がつかなくてはなりません。

 

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