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【オペレーションズ・リサーチ】

軍隊、政治組織、企業などの様々な組織の活動において、数学、統計学、アルゴリズムを活用して様々な意思決定の効率化を支援したり、また意思決定の根拠を説明する際に使用される手法。
ORと略される。

元々第一次世界大戦頃からのイギリス発祥の考え方で、軍事活動において戦力と結果の関連性を統計学の立場から分析する研究に端を発している。
乱暴な言い方をすればテレビゲームの戦争シミュレーションゲーム(三●志や信●の野望、大●略等)でいうところの「各要素の数値化」その上で「シミュレーション」する発想がそのまま「オペレーションズ・リサーチ」の考え方の典型といえる。
(そもそもシミュレーション自体がオペレーションズ・リサーチの技法のひとつである)

初期のORで有名な研究家にフレデリック・ランチェスターがいる。
ランチェスターは第一次世界大戦中に戦闘機の数と戦闘の結果がどのように関係しているかを研究し、ランチェスターの法則を考案した。
ランチェスターの法則では一次法則では弓矢や剣を用いた古典的な戦闘を対象とし、二次法則でマシンガンや小銃を用いた近代戦を対象としている。
例えば古典的な戦闘では1体1が基本の戦闘となり、局地戦となりやすく、単純に味方の人数と敵の人数は一次式になりやすい。
それに対して近代戦ではマシンガンなどの武器が登場した結果消耗する人数は二次式になり、人数が多いほうがより有利となる結果が出ている。
ランチェスターの法則は硫黄島の戦闘等でも近似値が出たためその有効性が再度確認されたという。
ランチェスターの法則は日本では経営コンサルタントの田岡信夫氏が「ランチェスターの経営戦略」としてまとめた書籍を発表して広く読まれたため企業経営理論として有名になっている。

他にも身近なものでは「費用対効果」は代表的なオペレーションズ・リサーチの指標である。
敵に与えた損害を成果として、兵器の開発時間との見合いやどこに戦力を送るか、といった観点から生まれた概念である。
また、「ゲーム理論」や「金融工学」もオペレーションズ・リサーチからの応用として誕生したものであり、非常に応用範囲が広い研究分野であると言える。
しかし、その分かりにくさ、とっつきにくさからか「オペレーションズ・リサーチ」という単語よりもその派生語である「ランチェスター戦略」や「費用対効果」のほうがよく聞く言葉になっている。

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