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【エドワード・ソーンダイク(人名)】

エドワード・ソーンダイクはアメリカの行動心理学者/教育心理学者。
ハロー効果」や「試行錯誤学習説」「効果の法則」を提唱し、行動心理学/教育心理学のみならず心理学のパイオニア的な評価をされている。

1874年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に生まれる。
プラグマティズムの思想家であり、また心理学の父と称されるウィリアム・ジェイムズの本を読んで感銘を受け、ハーバード大学に進学し、心理学の研究を行う。
その後、コロンビア大学に移り、そこで猫を使った実験を通して「試行錯誤学習説」を提唱する。

試行錯誤学習説は、下記のような実験の結果確認されたと言われている。

・箱の中に空腹の猫を入れて、その前に餌を置く。
・箱の中に吊るしてあるひもを引っ張らないと餌にありつくことができないという仕掛けを作った。
・猫は手を伸ばすなどの行動を起こすが成果を挙げられない(この場合、餌にありつけない)場合はそうした行動は減っていくことが観察された。
・色々と試す中でひもを引っ張ると餌を取れることに気が付くようになると、猫はすぐにひもを引っ張るようになった。

この結果を得て、猫も人間も試みを繰り返しながら学習するとソーンダイクは考えた。
更に、行動の結果に満足すると行動は繰り返され、満足を得られない行動はしなくなることを「効果の法則」としてまとめた。
この研究はその後スキナーの研究した「オペラント条件付け」に影響を与えることになる。

ソーンダイク研究対象は動物の学習から人間の学習へと発展していく。
その中で有名な学説は1927年のCAVDテストである。
ソーンダイクは大学入試に際して、学問的知能を測定できる可能性の高い4種類の認知課題(文の完成、算数、語彙、方向)を設定した。
この研究は後の知能テストや適性テストに大きな影響を与えた。

教育測定大会と呼ばれる学術イベントの第一回大会で、ソーンダイクは「すべて存在するものは量的に存在する。量的に存在するものはこれを測定することができる」という有名なスローガンを残した。
これらの功績からソーンダイクは「教育測定の父」とも呼ばれている。

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