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【コーポレート・アイデンティティ】

コーポレート・アイデンティティ(Corporate Identity)は企業のあるべき姿を定め、そこに向けて企業文化の構築やメッセージ、イメージを創り上げて発信していく企業戦略/ビジネス手法のこと。
CIと省略して呼称されることも多い。

コーポレート・アイデンティティに対する注目は1950年ころから始まっているとされる。
当時のモダンアートの興隆から企業ロゴへの価値の認知が高まり、更にその後のマスメディアの発展もあって、コーポレート・アイデンティティの確立は企業活動上大きな価値を持つと考えられるようになった。

上記のような歴史からも、コーポレート・アイデンティティは「視覚物が成果物」または「視覚物で成果を出すもの」というイメージが強く、デザイン領域の話、という理解をされることもかつては多かった。
しかし、本来は下記3つの実践と統合が重要である。

マインド・アイデンティティ(MI) 理念の統一
ビヘイビア・アイデンティティ(BI) 行動の統一
ビジュアル・アイデンティティ(VI) 視覚の統一

つまり、行動規範や企業理念の実践と統合もコーポレート・アイデンティティを構成する要素として非常に重要である、ということを忘れてはならない。
また、創り上げられたメッセージやイメージは「事業領域」「固有能力」「社会的責任」の3つの要素を押さえているかどうか、という観点が重要であるとされている。
日本では1975年のマツダ株式会社(当時の社名は東洋工業株式会社)が最初の導入事例である。

コーポレート・アイデンティティは、企業のイメージを社会や顧客に対して良い形で発信する効果だけでなく、社内に対しても従業員の意欲の向上や採用活動の質の向上といった点で効果があり、この観点ではエンゲージメント論と方向性が重なる。
ロゴは形のあるものだが、それに対する認知やブランド、従業員のエンゲージメント、プライドといった要素は無形の資産とされ、企業の価値を高める重要な要素として認識されている。
現在その役割はより幅広い概念である「ブランディング」が発展的な形で継承しているが、その基本的な考え方と重要性はこれからも変わらないだろう。
尚「これからは『個人の力を企業の中でどう生かすか』という時代になる」という考え方から、「パーソナル・アイデンティティ(略称PI)」という言葉も生まれている。

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