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【ファミリートレーニング】

ファミリートレーニングは、階層研修(代表例:新入社員研修、管理職研修)や職能研修(代表例:営業研修、サービスマン研修)と違い、部や課を対象にして行う研修のこと。
ファミリートレーニングの内容や意図を理解するためには下記のような点がポイントとなる。

1、組織開発技法である
ファミリートレーニングは個人のスキルや知識のトレーニングではなく組織開発のために行われるものである。
そのため、例えば「勉強になった」「知識が身についた」といったアンケート評価が出ることよりも「部、課の課題がよりはっきりしてきた」「部や課の課題について取り組む意欲が増した」「組織風土について理解が深まり、今後より改善に向かう方向性が見えてきた」「会社の目指す方向性が理解できてやる気が出てきた」「普段話さない部署の人とコミュニケーションがとれて、立場の違いによる考え方の違いに触れる良い機会となった」といったような意見が出ることが重要である。

2、アウトプットの測定はしづらいが、目的やメリットは柔軟に捉えることができる
ファミリートレーニングのメリットや実施目的には例えば「職場の心理的安全性の向上」「組織ビジョンの共有と浸透」「各部や課の課題や現状の共有、把握、分析」「コミュニケーションの活性化と人的ネットワークの拡大の機会」「モチベーションアップやマンネリ打破の機会」といったものが挙げられる。
テーマについても固定的なものではなく、「働きやすい職場を作る」「職場の課題解決について相談する」「業績を向上する」「新規サービス/製品を開発する」等、色々なテーマで研修を実施することができる。
こうした特徴からも、ファミリートレーニングは個々人の知識やスキルの習得と比較してビフォアアフターでの成長が見えにくいことに注意が必要である。

ファミリートレーニングは部、課と言った普段一緒に仕事をしているメンバーを集めての研修であるため、「いつもの会議と同じ雰囲気になってしまうのを避けたい」「マンネリを回避したい」などの意図もあって外部講師に依頼することが少なくない。
また、手法としてアクションラーニングや問題解決と相性が良い。

ファミリートレーニングは部、課単位で参加するため業務に対する影響が大きく、現場から実施に対して反対意見が出ることも少なくない。
しかし、それでも古くから熱心に実施されるのは効果が見えにくくても重要だからである。
コロナ禍で職場のコミュニケーション風土が大きく変わった今、逆に大きく注目される可能性のあるキーワードである。

 

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