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【社二病(社会人二年目病)】

社二病とは、社会人になって二年目に罹患しやすくなる個人の痛々しい行動や症状のことを指す。
明確な定義がある訳ではないいわゆる「俗語」「ネットスラング」の類の言葉である。
「大ニ病(大学二年生時に罹患する)」「中二病(中学二年生時に罹患する)」と併せて人生の三大病とする冗談も存在する。

具体的な症状としては
・新入社員や後輩の前でかっこつけたいあまり斜に構えた態度で会社、先輩、上司の悪口を言う
・それほどでもないにも関わらず、忙しい自慢または成果自慢をする
・自分の意見をひけらかすような物言いをするようになる
・一人前風を吹かす/「自分は分かっている」感を出したがる
・やたらと横文字のビジネス用語を使いたがるようになる(エビデンス、KPI、アジェンダ 等)
こうした症状が「薄っぺらく見える」「底が浅いのがばれる」「実態にあっていなくて痛々しい」ように見えるのが社二病である。

社二病は症状としていわゆる「意識高い系」のようなふるまいを始める人が非常に多いこと、また精神状態的にもかなり「意識高い系」に罹っている人に近い状況であることが知られている。
行動や実力が伴っていないにも関わらず、周囲の目を気にして「自意識」と「承認欲求」ばかり強くなってしまっている状態、というように整理できる。
こうした背景には、「新入社員~若手社員は基本的に売り手市場である」「その割に働いている間は褒められる/認められることが少ない」ことや、「会社と個人の関係性の変化」、近年の「パワハラという言葉の浸透」「褒めるマネジメント主体のマネジメントスタイルの台頭」「経営環境の変化が激しく、上司や先輩のやり方が必ずしも正しいとは限らない状況」といった要素が複雑に絡み合っていると思われる。

こうした言動が社内だけであれば「困ったもの」で済むのだが、顧客に迷惑をかけたり不快な思いをさせるようになったり、新入社員が会社の悪口を本気で受け取るようになるとそれは実害につながるため、何らかの対策が必要である。
とはいえ、多くの人は「失敗を経験する」「クレームを発生させたが、自分自身で解決に動いてお詫びする」といった体験をする中で自分自身の身のほどを理解し、段々大人しくなっていくのが一般的であるようだ。

今後、若手社員は各企業において希少資源となっていくことが予想されている。
そんな中で彼らの「お客様意識」「承認欲求」に対してどう対処して教育するのか、企業の教育現場においては今後も重要性の高いキーワードであるといえるだろう。

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