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【ダグラス・マクレガー(人名)】

ダグラス・マクレガーはアメリカの心理学者、経営学者で、マサチューセッツ工科大学教授である。
X理論、Y理論の提唱者として有名。

1906年にデトロイトに生まれる。
1932年にウエイン州立大学、1933年ハーバード大学心理学修士課程を修了。
1960年、代表的な著書「企業の人間的側面-統合と自己統制による経営」を発表。
X理論、Y理論で有名になる。
1964年死去。

マクレガーのXY理論と関連する研究にマズローの欲求段階説がある。
マクレガーは「人間は本来なまけたがる生き物で、責任をとりたがらず、放っておくと仕事をしなくなる」という人間観をX理論とした。
この人間観では「飴と鞭」「命令と強制」がマネジメントの主軸となる。
それに対して「人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をする」という人間観をY理論と名付けた。
この人間観では、自主性を尊重するやり方がマネジメントの主軸となる。
その上で、XとYの間には双方を断絶する境界線がある訳ではなく、人間は双方を線で結んだ延長線上のどこかにプロットできる存在である、と考えた。
マズローの欲求段階説における低次の欲求が多い人はXに寄り、高次の欲求が多い人はYに寄る、と考えたのである。
豊かな時代にX理論のマネジメントはうまくいかないと批判し、Y理論のマネジメントの重要性を説いた。

徐々にY理論の考え方も万能ではなくうまくいかないことが指摘され始めると、マクレガーはもう一つの理論「Z理論」を考え、開発し始めた。
しかし、その思考実験は志半ばでマクレガーの死去をもって終わりを告げることとなった。
後にマズローはY理論に修正を加えて引き継ぎ、発展途上国の問題やY理論の経営の実現に向けた考察を行っている。
その後、1970年代に日本企業の経営が注目されるようになると、責任とコンセンサスが重要な経営手法であるとされるようになった。
その日本的企業の経営手法をまとめたものとしてW.Gオオウチは「セオリーZ」をまとめ、発表している。
オオウチは、日本企業はX理論とY理論の長所を統合している経営を行っているとした。

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