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【意識高い系】

意識高い系とは、自分自身がよく見えるように過剰に演出したり、中途半端な知識や技術でマウントを取ろうとしたりする人を揶揄するニュアンスで表現する俗称である。
意識高い系によくみられる行動としては「自己啓発アピール」「勉強会や交流会をやたらと参加するまたは主催する」「ボランティアに熱心」「やたらと流行のカタカナ言葉を使う」といったものが挙げられる。

2000年代初めころに企業の採用担当者が「意識の高い学生を求めている」等といった表現をしていたが、当時は「前向きで能力が高い学生」を指した言葉で、本来そこまで馬鹿にするニュアンスはなかった。
しかし徐々に「意識の高い学生」に見える人が、言っていることは立派でも必ずしも行動や内容が伴わない、行動原理がただの自己顕示欲の発露でしかない、といった実態が明らかになるにつれて現在のような用法が見られるようになってきた。
その流れの中で、2012年千葉商科大学教授常見陽平氏が「『意識高い系』という病 ソーシャル時代にはびこるバカヤロー」というタイトルの新書を出版し、今の使い方が浸透するようになった。
2015年にはNHKBSプレミアムで「その男、意識高い系」というドラマが放送されている。
ちなみに、はじめは主に学生を指す言葉だったが現在では社会人、主婦であっても使用される。

「意識高い系」という言葉を使用する際に重要なのは「系」という表現で、「意識高い人」と「意識高い系」は別人、と捉えるニュアンスである。
実際に向上心が高かったり、部活や勉強に打ち込んだりしている学生や新入社員を「意識高い系」とは言わない。そういう人は「頑張っている人」で「良い意味で本当に意識の高い人」である。
行動が伴わず、周囲の目を気にして「自意識」と「承認欲求」ばかり強くなってしまっている人を指して意識高い「系」と表現する。
向上心が強いこと、勉強することは社会人として非常によい要素ではあるが、行動が伴わないでただのファッションになってしまうと周囲から不快に思われてしまうことも少なくない。
このキーワードに限らず、社会人は自分の承認欲求とメタ認知のコントロールが重要、といえるだろう。

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