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【SFBモデル】

SFBモデルはSituation、Function、Benefitの頭文字を取った、研修のレクチャーやプレゼンテーションの際に参考にされる、インストラクショナルデザインのメソッドの一つである。
講師が研修でレクチャーを行う際には下記のような切り口で講義内容を整理することによって、受講生の関心と研修内容に対する集中力を高める工夫が必要となる。

Situation=どういう状況で今回のテーマのスキルや知識を使うのか
Function=どういう機能、役割を果たすのか
Benefit=その結果、どんないいことが起こるのか

上記については、大きな意味の塊やテーマとしてのSFBも小さな技術や知識、テクニックとしてのSFBも存在するので、伝える際、受け取る際には粒の大きさを理解する必要がある。

【例1 大きな粒の場合】
Situation=営業職として意外とバカにできないのが顧客との関係構築の問題である
Function=そこで、営業職、特に若い人や新入社員を対象に「関係性が大事だ」ということを理解した上で関係構築のために「世間話」「雑談」についてトレーニングを行う
Benefit=これができるようになると顧客とのコミュニケーションがスムーズになり、またいい関係性を構築する上でとても役に立つ

 

【例2 小さな粒の場合】
Situation=講師としてスライドを使用して話すことは日常茶飯事でよく発生することである
Function=スライドショーを立ち上げる時に、最初から映すときにはF5、さっき映していたところから映すときにはSHIFT+F5を押すことで「スライドショーの開始」をクリックしなくてもショートカットできる
Benefit=これによってPC動作でもたついている印象を減らし、「プロだな」「スライドの扱いに慣れているな」という印象を受講生に与えることができる

SFBモデルは、講師にとって講義内容の構築において大いにヒントとなりうる。
逆に言うと、このSFBの要素が明確でない場合や想像がつかない場合、講師は研修を担当しても失敗する可能性があるのできちんと準備をする必要がある。
また、研修企画者としても「受講生に何を学んでもらえばいいのか」「受講生はどういう環境にあって何に困っているのか」という観点で研修のテーマを検討する際、品質をチェックする時に役に立つ。

研修講師はついついFunctionの話ばかりしがちであるが、研修の内容を構築するということはそれだけではない、ということを理解する必要がある。
そういう意味では、講師として成功するための重要なヒントを秘めた重要なメソッドと言えるだろう。

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