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【リファラル採用】

身もふたもない言い方をするとかつての「縁故採用」が姿を変えて現れたもの。
昔の縁故採用は「地域の有力者や学校の教員、教授、親戚などの推薦」といった何らかのコネで入社するもので、推薦者はその企業にとってある程度以上の影響力を持っている、というイメージがあった。

かつての縁故採用のメリットとしては「費用面がかからない」「紹介だと(紹介者への配慮があるので)辞めにくく、定着する」「知り合いなので組織に溶け込みやすい」といったものが挙げられる一方、少なくなった理由は「採用の公平性に欠ける」「優秀な人が来るとは限らない」「紹介者の影響力で出世や仕事内容にまで影響がある」という前時代的であったり、不公平な制度といったイメージがついてしまったことが大きい。
しかし、2015年ごろから日本企業の採用は大きな転換点を迎えていて、その中で縁故採用はリファラル採用へと呼称と内容を少し変化させて注目され始めている。
リファラル採用の文脈ではかつての「有力者からの紹介」だけではなく「社内ですでに活躍しているメンバーによる知人や友人の紹介」を含む採用方法であると定義づけることができる。
このやり方のメリットは人材紹介会社を利用した際の報酬や求人広告を削減できることや、既に社内のことを理解しているメンバーからの紹介なので自社に合う人が採用できる可能性が高いことが挙げられる。
また、リファラル採用では紹介者に30万円~50万円くらいのインセンティブを渡すケースも少なくない等、かつての縁故採用から一部アップデートされたところもある。

リファラル採用も「知っている人の推薦のほうが安心できる」「人材紹介よりも安い」という意味では縁故採用に近いメリットがあるが、「お金目当ての無責任な紹介が横行しかねない」「人間関係が悪くなった場合の影響に考慮が必要である」等のデメリットもありうる。
流行っているから採用するのではなく、自社としてきちんと「どう活用するのか」「どう運用するのか」を検討するべき施策といえるだろう。

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