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【カークパトリックモデル】

カークパトリックモデルは、経営学者のドナルド・L・カークパトリックが提唱した学習評価のモデルのことである。
カークパトリックは1954年当時、自身が教えていた経営学のコースが受講生からどう思われているのか、教えたことはどう伝わっているのか評価したいと考え、このモデルの基になるものを考え出した。
その後1959年に論文を発表、1993年に一般向けに書籍化された。
カークパトリックモデルは一般的に下記のような図で表現される。

1998年の調査によると、カークパトリックモデルはアメリカ、日本、ヨーロッパの企業の7割以上が何らかの形で導入していると報告された。非常に有名な学習評価モデルと言えるだろう。
カークパトリックモデルは経営における教育の重要性、テーマの妥当性や効果効用を推し量るモデルとして、また人材開発部門の取り組み指標として重用されてきた。
その一方で、レベル4やレベル3の評価は測定が難しいとされていて、レベル1と比較すると測定を行っている企業は少ないとされている。

発表後、多くのフォロワーによって発展的な研究がされているモデルでもある。
経済学者ジャック・フィリップスは1996年に教育研修を投資と捉えてレベル5にROI(=Return on Investment:投資対効果)を追加したモデルを発表した。
また、カウフマンとケーラーはレベル5に「社会への影響(顧客への影響)」というものを追加している。
2016年、ドナルド・カークパトリックの息子であるジェームズ・カークパトリックとその妻ウェンディ・カークパトリックが「新4レベル」を定義して発表した。
新4レベルでは、これまでのモデルがレベル1からのボトムアップ式だったのに対してレベル4の想定からレベル1へとトップダウンで考えることや、HPI(Human Performance Improvementヒューマン・パフォーマンス・インプルーブメント、人材の現状から課題を見つけ、成果・業績の向上と改善のために現状とのパフォーマンスギャップを埋める効率的で適切な介入策を立案・実行し、その成果などを測定するシステム的なアプローチのこと)的な経営と人材開発の結びつきを強化したコンセプト等、色々なところがブラッシュアップされている。

昔から好業績の企業ほど教育にお金をかけている、と言われている。
その一方で不況になると広告、交通費、教育費が経費削減の対象として真っ先に上がると言われている。
状況に左右されずに継続的に研修を行い、競争力を維持継承または発展させていくためには「研修の意味と効果」をどう計測するかはまさに重要テーマである。
今後もカークパトリックモデルは色々な形で検討され、改善されたモデルが出てくるものと思われる。

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