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【モラール】

モラール(morale)は意欲や士気を意味する英語で、従業員同士の団結力や組織の方向性への協力感を語意に含む言葉である。
よく似た言葉にモラル(moral)があるが、こちらは道徳性、倫理、品行を意味する言葉で、意味が違う。
ちなみに両方とも英語だが語源としてはフランス語である。
モラルがない組織はいわゆるブラック企業がイメージに近い。
モラルがない組織はモラールが上がりにくいとはよく言われることであるが、微妙に言葉の意味を混同しやすいため注意が必要である。

組織が高いモラールを維持するためには、下記のような要素が重要であると言われている。

・自分が集団組織の一員であると自覚すること
・集団組織に共通の目標があること
・良いリーダー、指導者がいること
・内部に対立や分裂がないこと
・所属するメンバーに反感がないこと

このように整理すると、モチベーションという言葉がモラールとは意味が近い。
モラールが集団的な感情や意識に対して使われる概念であるのに対して、モチベーションは個々人の意識に関する概念と説明されるが、そこまで明確に使い分けがされているかというと正直曖昧なところは多々あるように思われる。
その一方で近年、モラールという言葉はあまり使われず、モチベーションの方が優勢なように思われる。
また、高いモラールを維持する条件は今の目線で見ると若干保守的かつ全体主義的な空気感があるように感じられる。
個人的には「自己責任論」の流行のビフォアアフターでこうした組織としての士気や意欲の責任及び問題の所在が変化したと考えている。
モラールという言葉が使われていた頃の「士気や意欲は組織の問題」というところから絶妙な形で責任所在が引き剥がされて、所属するメンバー個々人の問題に重点が置かれるようになってきた、というのがここ最近の「組織の士気に関する考え方」の趨勢のように感じられる。

自己責任論は、2000年代~2010年代にかけて「社会として効率化を目指すべき」という考え方を支える大きな物語の核としての役割を引き受けながら、副産物として貧困/格差の問題を拡大させ、社会的ネットワークの支援が届かない人を創り出してきた。
コロナ禍の後、世の中の空気が変わりつつある中で、人材開発/研修の世界でモラールは今後忘れ去られるのか、それとも古くて新しい概念として返り咲くのか、注目のキーワードである。
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