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【成果主義(インストラクショナルデザイン)】

成果主義という言葉は使われる文脈によって意味が変わる。
一般的には人事考課の際に成果を主軸にして人事考課を行う考え方を成果主義と呼称することが多い。
インストラクショナルデザインの文脈で「成果主義」という場合は「学習者にとっての教育の成果を優先事項として考える」姿勢のことを指す。

対になる考え方として「意図主義」がある。
意図主義とは自分はこういう意図で言ったんだからこういう風に理解するはずだ、と考える姿勢のことを指す。
一般的にインストラクショナルデザインは成果主義に立脚することがベースでなければならない、とされている。
つまり、ついつい指導側が言ってしまいがちな「言ったんだからわかるよね」「前にも言ったよね」という姿勢はインストラクショナルデザインのスタンスでは否定されている。
学習者が理解し、行動または習得したという結果が出てこその学習と考えなければならない。
また、「言ったんだからわかるよね」という意図主義の考え方の背景には「分からないのは教わる側の努力不足」という考えが入り込みやすい。
結果、教わる側が理解できないと切り捨ててしまう状況を生みかねないため「意図主義」的な教育をしていないか、注意が必要である。

日本の教育のこれまでについて考えてみると、旧来の日本の教育はやや意図主義に寄ったものと言えるのかもしれない。
日本では1950年代に教員不足と児童数の増加等を背景に「すし詰め学級」が問題となった。
教育側は少ないリソースで多くの児童に指導する必要が出てきたため、どうしても講義主体の授業とならざるを得なかったのがこの時期の日本の教育の問題点であると言われている。
1980年代以降はこうした傾向を軽減することの重要性が認知されるようになり、またアメリカやフィンランドなどから教育理論が輸入される中で現在のような「成果主義」的な様式に変化するようになった。

成果主義的な考え方の背景の歴史としてジョン・デューイの教育論があることが知られている。
ジョン・デューイは「教育とは、過去の価値の伝達ではなく、未来の新しい価値の創造である」と説き、学習の本質は自ら問題を発見し解決していく 能力を身につけていく点にあると規定した。
そうした意味で成果主義の考え方は現在の教育の潮流である「プロセスから学ぶ」「ピア・ラーニング」「アクティブ・ラーニング」「アンカード・インストラクション」等と根本の部分で同期している考え方と言える。

 

 

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