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【自己成就予言(心理学用語)】

自己成就予言(self-fulfilling prophecy)は「例え根拠のない思い込みであっても、思い込んでいるうちに本当にそうなってしまうことがある」または「先行する思い込みがその後の思い込みや結果を生むことがある」という現象のことを指す心理学用語。
または予言の自己成就とも表現される。
良いことでも悪いことでも起こりうるという。
アメリカの心理学者ロバート・A・マートンが提唱した。

身近な事例で言うと、朝のニュースで見た星座占いの結果が悪かったうえで仕事でミスをしたり上司に叱られたりすると「そういえば今朝のニュースで運勢悪いって言ってたな」と考えるものが代表例である。
こうして考えると血液型占いは非常に広範に「自己成就予言」を拡散しているのかもしれない。
企業経営の世界で言うと例えば「業界No.1のマナー集団を目指すぞ!」と言い続けていたら、社内のマナーの基準値が少しづつ上がったりメンバーがモチベートされて本当に業界No.1になってしまうこともある
(当然、絶対にある訳ではない)。
社会現象としては、コロナ過において「トイレットペーパーが品薄になる」といううわさが拡がり、結果噂を信じた人が店舗に並んでトイレットペーパーを買って品薄になったことが最近の事例として挙げられる。

日本では「言霊」を信じている人が多く、ネガティブなことを言っているとそれが現実に影響を及ぼすという考えが広く浸透している。
何となく「願えば叶う」的なニュアンスで語るとオカルトじみていて、科学的とは言えないが「人間の思い込みや普段の言動は知らない間に自分や周囲の行動に影響を及ぼす力が意外にあるものだ」と自覚することはけっこう重要なのかもしれない。
また「実体のないもの(特に言語や言葉)が実態に影響を与える現象」として捉えると、非常に面白い文化的概念である。
例えば人間が言語を獲得できたのは「実体のないもので実態を変える」力を獲得できたという意味に捉えることができる。
意外にも人間の生物学的特徴とも結びついている、歴史のある概念なのである。

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